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高齢者の運転をやめさせる事を考えたらみるまとめ

      2016/06/17

 - 社会・政治・経済

電車やバスなど公共交通機関が整っている場所であれば、車がなくてもさほど不自由を感じることはないかもしれませんが、田舎となればそうはいきません。今、高齢者の運転による事故が増えていることにつけ、周りがどうやって高齢者に運転をやめさせるかという問題が起きています。あなたはどうやって説得しますか?

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高齢者が運転して起きる事故

高齢ドライバーによる死亡事故の主な原因として、アクセルとブレーキの踏み間違いなどの「運転操作不適※1」や、「漫然運転※2」「安全不確認」があります。

ほかにも警察庁によると、重大事故につながる高速道路での逆走は、7割以上が高齢ドライバーとなっています(平成22年8月~平成24年9月までの2年間)。

運転歴何十年というベテランが多いにもかかわらず、高齢ドライバーが事故を起こしてしまうのは、歩行者のケースと同じく、止まれると思ったポイントで停車できない、一つの事象にとらわれ、ほかの情報を見逃すなど「意識と行動のミスマッチ」や慣れが影響しています。

※1運転操作不適・・・アクセルとブレーキの踏み間違い、ハンドル操作の誤りなど
※2漫然運転・・・相手の自動車や歩行者を発見しても「~しないだろう」と思い、気にせず漫然と運転する など

引用元-政府広報オンライン

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高齢者は若者に比べて平均0.7秒遅い

運転シミュレーターを使った実験によれば、交差点で迫ってくる対向車を認識して回避するまでの時間的余裕は、若者だと平均1.9秒でしたが、70代の高齢者の平均時間は1.2秒だったのです。

つまり高齢者の方が危険を認識して、回避するまでの時間が若者比べて、平均で0.7秒も遅いことになります。

0.7秒というと大したことはない様にも思われるかもしれませんが、対向車が走っている速度が法定速度(60km/h)だと仮定し、一般道だと0.7秒の間に車は約12メートルも進むのです。

こうした年齢による反応速度の衰えは、やはり無視できないものだといえます。

ただそうした高齢による衰えを、高齢者自身が自覚しているかというと、知識としては知っていても、自分の問題だと思っていないドライバーが山ほどいるというのが実態です。

引用元-Driving News

運転をやめさせる説得は難しい

初期のアルツハイマー病と診断された70歳代前半の男性は、運転中に行き先を忘れたり、車庫入れに失敗したりすることがあり、医師から運転中止を勧められた。自損事故も起こしたが、男性は「運転は生きがい。運転できないなら死んだ方がいい」とかたくなに
運転中止を拒否。そこで家族が運転したり、地域の移動支援サービスを利用してタクシーを使うようにさせたところ、次第に運転機会が減り、本人も自分の意思で運転をやめたという。

このようにマニュアルでは、代わりの移動手段をさがすことや、趣味の講座などで運転以外に楽しみとなるものを見つけることをアドバイスしている。

移動支援には、NPOなどが有償で行う送迎サービスや、自治体が高齢者らのタクシー代の一部を補助するサービスなどがある。地域によって内容が異なるため、自治体の高齢者担当課で確認する必要がある。

運転中止がうまくいきそうもない場合は、家族が車に同乗し、
〈1〉センターラインを越える
〈2〉路側帯に乗り上げる
〈3〉車庫入れに失敗する
〈4〉ふだん通らない道に出ると、急に迷ってしまう
〈5〉ふだん通らない道に出ると、パニック状態になる
〈6〉車間距離が短くなる――などの問題がないかメモにして、
主治医や警察、免許センターに相談することを勧めている。

患者が、運転中止を約束したことを忘れる場合もある。「あなたはもの忘れが始まっていて、安全に運転することが難しくなっています。この場合、運転を続けることは危険であると、法律でも定められています」などの文書を主治医に書いてもらい、目につくところに張っておくのも効果的。患者が運転したいと言い出したら、「主治医の先生に言われて運転はしないと約束したでしょう」と説得する。

研究班の推計では、運転免許を保有する認知症患者の数は約30万人に上ると見られる。

研究班の代表で「国立長寿医療センター」長寿政策・在宅医療研究部長の荒井由美子さんは、「頭ごなしに運転をやめてと言っても本人が納得しない場合が多い。長年続けていた運転を中止することに、温かい言葉をかけてねぎらい、車なしでも自立した生活ができる環境を整えてあげてほしい」と呼びかける。

引用元-☆現代心理研究会:関西支部☆

認知症や医師の診断があれば納得度も高い

道路交通法では、運転者が「認知症」であると診断された場合、公安委員会が「運転免許を取り消す」又は「免許の効力を停止する」ことができると定めています。

具体的には、75歳以上の免許所有者に対して、3年に1度の免許更新時にペーパーテスト形式の「認知機能検査」を義務付けています。結果によって記憶力・判断力が低いと「1分類」、少し低ければ「2分類」、問題がなければ「3分類」に分けられます。そのうちの「1分類」で交通違反をした人には医師の診断を義務付けています。

さらに、2015年度の改正道路交通法案では、検査と医師の診断の機会を増やすようになりました。検査は、これまでの免許更新時だけではなく、新たに政令で定める特定の交通違反をしたときにも受けなければなりません。そして、「1分類」と判定された場合には、交通違反の有無にかかわらず、全ての人が医師の診断を受けるよう義務付けられることになりました。

家族の説得を受け入れられない人であっても、
・医師の診断が義務付けられている
・免許の取り消しが法律で決められている
などと言われれば、納得力は強まり、説得せざるを得なくなるでしょう。

引用元-認知症の症状が家族に出たとき、あなたはどう対応しますか?[認知症の窓]

やめさせる前に自分で気づくのが一番

身体能力の衰えから免許証を返納する高齢者

高齢の方で運転免許証を返納する、という話はたまに聞きます。そういう方が車の運転を辞めようと思ったきっかけは、「久しぶりに運転したら、怖くなった」という理由が多いようです。

つまり、普段車の運転をしなくった高齢者がたまたま運転したら、昔の感覚と実際の体の反応のギャップに気づいてしまったわけです。

こうした体験がきっかけで自分の衰えに気づき、車の運転を辞めようと思える方はいいのですが、問題は高齢になっても毎日運転をしている人でしょう。

老化による身体の衰えというのは、ある日突然現れるものではありません。 少しずつ筋力が衰え、目が見えにくくなり、判断力が低下していくのです。

ですから、大抵の高齢者は自分の気づかないうちに、車の運転が危険なほど身体能力が衰えても運転を続けてしまいます。

この高齢者の交通事故問題は、近年警察も対応に本腰を入れ、免許更新の時に高齢者へ高齢による衰えを自覚してもらうように講習などを行って呼びかけているわけです。

高齢者ドライバーは、法的に制限できない?

高齢者ドライバーによる交通事故の増加が、今ほど深刻になる以前から、「運転免許証には、年齢の上限をつけるべきではないか?」という提案はされてきました。

ご存知の通り、自動車の運転免許証は、取得可能になる年齢(下限)は定められています。

しかし一度取得した免許は、高齢によって失効することはありません。本人に免許を手放す気がなければ、基本的には死ぬまで有効なのです(違反などで強制的に免許取消になった場合を除く)。

そんなわけで現在も70代ドライバーだけではなく、80代とか90代の現役ドライバーが実在します。とはいえ、高齢者による自動車運転が危険だということも事実で、これまで何度も運転免許証を持てる資格に年齢的な上限を定めようという動きはあったのです。

そうした上限を現在も法律で定められていないのは、
・高齢による衰えは個人差が大きい
・一部地域では年齢に関係なく、自動車は必要不可欠な移動手段である
という理由になります。

今のところ警察は高齢者を70歳以上として70歳以上のドライバーには免許更新の際に、高齢者向けの講習を受講することを義務付けるようになりました。

ただ同じ70歳でもカクシャクとしている元気な方も珍しくはありませんし、単に年齢で制限を設けるにはやはり無理があります。

また交通インフラが乏しい地域では、自家用車が唯一の移動手段だという場合も多く、しかもそういう地域に限って住人の皆さんは高齢者が多かったりします。

年齢制限で免許を取り上げられてしまうと、日用品の買出しすら出来なくなってしまうわけです。

そんなわけで、高齢者の交通事故増加というのは、解決すべき問題ですが、意外に根の深い問題でもあります。

引用元-Driving News

まとめ
自分が高齢者を説得する側であれば、必死に運転をとめるとは思いますが、自分が歳をとって運転している側になった時、冷静に自分の能力を見極めて、免許を返納する選択ができるのか少し不安になりました。

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